妖力について


妖力とは

妖力とは、妖怪たちの元気の源です。

妖怪たちは妖力を使って身体を動かしたり、ものすごい怪力を発揮したり、人間には出来ないような不可思議な力を行使します。
妖力は空気のように妖街のほぼ全ての場所に存在し、漂っています。また妖怪たち自身にもそれぞれ妖力を溜められる能力があるので、妖怪が何か能力を発揮する際は己に溜め込まれた妖力か、周囲に存在している妖力を急速に取り込んで使用します。
種族や体質により己の身体に溜められる妖力の最大値があります。基本的に身体の大きな妖怪や、天狗・天狐などの神格の高い妖怪は膨大な量の妖力を溜め込むことができます。反対に身体の小さな妖怪や生まれたばかりの妖怪などは妖力を全然溜められなかったり、上手く周囲の妖力を取り込むことが出来ず、力不足に陥ることがあります。
妖力不足に陥ると、すぐに疲れてしまったり、変化などが解けてしまったり、周りから認識されなくなったり、最悪身体の形を保てなくなって消滅してしまうこともあります。そのようなことにならないように、極楽小道具店の妖力アップアイテムを身につける妖怪もいます。

妖街の妖力

妖界の妖力は常に周囲に満ちていますが、時期や場所によってその量が変化します。

妖力の量が多くなる時期は春と秋です。心地よい陽気と天気で、その時期のほとんどの妖怪は妖力不足を感じることなく日々を過ごすことが出来ます。特に桜や紅葉した樹木の近くは妖力の濃度が高く、桜の下で花見をしたり紅葉の近くで日向ぼっこをしている妖怪の姿を多く見ることが出来ます。
反対に夏と冬は妖力が減り、妖力不足を訴える妖怪がよく極楽小道具店に訪れます。しかしその時期でもお祭りとお正月の時期はなぜか妖力が高まります。
また町によって妖力の性質や濃さが微妙に違い、それに気候などの理由が重なりそれぞれの町に住める妖怪の種族が限定されています。中央町や港の町などは中庸で、どんな妖怪でも住めるようになっています。反対に火山の町や常冬の町、水底の町などは熱気や冷気、水の中、溶岩や雪氷、海草など普通の妖怪では取り込みづらい形で妖力が存在しています。
その地区に対応した妖怪は妖力を取り込むことが出来るのでそこで暮らしていけるのです。

人間界の妖力

人間界には妖力はまずほとんどありません。

人間界と妖街の境を抜けて人間界に足を踏み出した瞬間、妖怪たちは強い妖力不足を感じるでしょう。
周囲から妖力を取り込むことが出来ないので、己の身体に膨大な量の妖力を溜め込むことが出来る妖怪以外はすぐに疲れ切ってしまいます。普通の妖怪は人間界で動くことだけで精一杯なので、人型変化して歩くのは更に過酷と言えるでしょう。
ですのでどうしても人間界に行きたい妖怪は、妖力アップのブレスレットなどを身につけて変化なり姿を隠せるほどの妖力を手に入れて人間界に遊びに行きます。
しかしなぜか神社の境内やお祭り会場、夕方から夜やお盆やお正月などは妖力が湧き出るのでその場所や時期を狙って遊びに来る妖怪も多くいます。